滝のような大雨の中、トイレの向こうに金髪ガール

九州にしばらく滞在している。
ここ3日くらい風邪で寝込んで動けなくなっていた。
大人になってからここまで寝込んだのは初な気がする。
目が痛くてパソコン開けないし、気持ち悪くて立って歩けないし、火山灰の人みたいな声しか出ないし、なかなかしんどかった。
まだ脳みそに鼻水がまとわりついている感じがある。

連日大雨が降っている。
九州がこのまま沈むんじゃないかくらいの雨。
昔から台風の多い地域ではあるけど、ここ数年の九州の水害はすさまじいものがある。
気候が変わった感じがする。
九州全体が屋久島になったみたいだ。

布団の上に棒のように横たわっていると、滝のような雨がドーッという音を立てていて、このまま道が川みたいになって家がプカプカ浮かんで流されていくんだなというイメージがずっとあった。
海流的に鹿児島の方から太平洋側を北上して東京方面に。
東京タワーを横目に三陸沖を超えて北海道の方に。
ドアを開けたらカラッと晴れた牧場が広がっているんだろうなと、そういった感じで目を覚ますと、道は別に川になっておらず、家も固定されたままだった。

寝ている間頭に浮かんでくるのは地図とカレンダーのモチーフばかり。
確かにここ2ヶ月くらい車で長い距離を移動しながら、毎日地図とカレンダーばっかり見ていた。
不思議と運転中の車窓の風景は出てこない。
繰り返し出てくる地図とカレンダーの合間に金髪の女の子が一回出てきた。
あれは熊野のやつだ。

熊野の道の駅でウンコして、トイレのドアを開けると長い金髪サラサラの可愛らしい白人の女の子が立っていて、僕はビクッとなった。
僕と入れ違いにトイレに入ろうとしたから、ここ男子便所だよと英語で言うと、ボーイ!という返答があった。
女の子みたいな可愛い声だった。

そういえば熊野で外国人がらみのやつがもう一件あった。
車で走ってたら、外国人女性に止められて、イングリッシュOK?と。
スペインかポルトガル人だと思うけど、乗りたかったバスが行ってしまって困っているから乗せてくれないかと。
5人家族だったので、この車3人しか乗れないよゴメンねと言ったら、トライしてみていいかと言いだして、僕が寝床にしている後部座席のベッドスペースにボブスレーみたいに縦にギューギューに座って、OK!って言ったので、面白かったから目的地のバス停まで連れて行ってあげた。
二日かけて熊野古道歩いた帰りだと言ってたな。
運転中、多少悲鳴のようなものが聞こえてきた気がするけど、まぁ気にしない。